陶彩パス 陶彩パスの特徴は素焼素地の表面にサッサッと描き上げ、その上より楽焼透明釉(本焼用透明釉も可)を施し、一定の温度で焼き上げますと、焼物の世界では考えられなかったクレパス調の味わいある線で仕上げることができます。 誰にでも描け、しかも従来の下絵付技法と比べ水で溶かす必要もなく、釉めくれ、釉はがれの心配もなく、のりを加えるといった面倒な手間もいりません。線描き、文字描き、重ね塗り、ぼかし、色絵具との併用も可能です。 陶彩パスの上手な使い方 (1)一般的な方法として、先をナイフで削れば線描写、点描写、文字書き、細部仕上げが行えます。削り方を工夫すれば、一層絵付が容易です。(削り屑は捨てないで利用ください-(4)) (2)平塗り、重ねぼかしなどには折れたパスや、好みのサイズに折ったパスを横にして使用してください。 (3)陶彩パスで下描きし、薄く溶いた絵具を筆で塗って仕上げたり、逆に色絵具で描いて、陶彩パスで押えるのも一方法です。 (4)先を削った削り屑は、絵具皿に残しておけば、指先につけてするぼかし塗りや、乳鉢でよく擦って溶けば筆を使って描けますので無駄がありません。 使用温度範囲と発色安定度
色名 |
800℃酸化 |
1200℃酸化 |
1250℃還元 |
摘要 |
えんじ赤 |
◎ |
〇 |
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黒 |
◎ |
〇 |
〇 |
還元で多少青味 |
黄 |
◎ |
〇 |
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緑 |
◎ |
〇 |
〇 |
亜鉛釉 変色 |
青 |
◎ |
◎ |
◎ |
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うす茶 |
◎ |
〇 |
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●高温使用時は、濃く描いて下さい。
●透明釉の組成により消色、変色するものがあります。
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